リカーブボウチューニング
前編 基本知識と静的チューニング

ハンドルの調整機能・リムアライメント調整

ハンドルの調整機構

ハンドルとリムを正しく装着したら、チューニングに入っていきます。一時、ヤマハ(現在はアーチェリーから撤退)がリム側に調整機構を搭載しましたが、現在では調整するための機構はハンドル側に統一されているのが一般的です。

この調整は大きく2つに別れ、リムの強さの調整と、リムのハンドルに対する位置(アライメント)の調整があります。リムの強さの調整はリムボルトを締めたり、緩めたりしての、1方向の単純な調整なので、まずは、ハンドルとリムの位置(リムアライメント調整)を最初に行います。

リムアライメントの調整の仕方は、ねじ式、ワッシャー式、偏芯リムボルト式などがありますが、細かいやり方は各メーカーのマニュアル、または、購入した店舗で教えてくれるので、ここでは、どのネジを緩めて調節するかの細かい部分ではなく、その目的と目指すところについての説明をします。

リムアライメント調整(または、センターショット)

弓を購入し、ブレース(弦を張る)したらまず行うべきチューニングがリムアライメントです。古い解説書によっては、購入後、まずはブレースした一晩そのままの状態にして、弦をならす(初期クリープをさせる)ことをしてから、チューニングするように書かれているものがありますが、アライメントがあっていない状態での放置はリムのねじれに繋がる可能性があるので、アライメントを整えてから、弦をならすステップに進んでください。

また、現在の弦の多くは機械製で、製作時に200ポンド近くの圧で伸ばしているので、ホームメイドでない限り、最初のならしは必要ないです。

この作業は、センターショット(センター調整)と呼ばれることがありますが、正しい使用法ではありません(コラム参照)。

アライメントとは「並べる、整列、比較などの意味」です。リムアライメント調節で行っていることは、赤い線で囲んだ「リム面(上)」、「ハンドル面」、「リム面(下)」の3つの面を水平に並べるというチューニングです。

写真の状態はリムアライメントが正しくない状態ですが、弦が弓の真ん中を通っていますが、センタースタビライザーが右を向いてしまっています。つまり、「リム面(上)」と「リム面(下)」はアライメントが正しい(水平)ものの、「ハンドル面」が右にねじれてしまっている状態です。

相対的なので、ハンドルを真っ直ぐにするとリムがねじれているとも言えますが、弦を引いたときには、リムのアライメントのほうが優位なので、フルドローでは、やはり、センターが右に向いた状態になります。リムアライメントが正しいとき、弦はリムの中央、ハンドルの中央、センタースタビライザーの中央を通ります。

ただ、スタビライザーとセンターブッシングがまっすぐの場合だけですので、スタビライザーが曲がっていないことをまず確認してください。ウィンドウにアローシャフトをあてて、スタビライザーと平行になっていれば真っ直ぐです。

また、Gilloのハンドルのようにセンターブッシングがオフセット(*)されている場合、その分を考慮して確認してください。

*センタースタビライザーを取り付けるためのブッシングがハンドルの中央になく、サイトを取り付ける側の反対側に1-3mm移動されている。これにより、振動を減らすことができると考えられている。